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普通のデザイナーがあと20年デザイナーとして生きていくために今考えてること。

  • はじめに
  • 自己紹介
  • 企業の目的は何か?
  • 希少性を高めていく
  • デザイナーとしての選択
  • 企業デザインしていく
  • 自分の山の頂上はどこなのか?
  • 最後に

はじめまして。株式会社SEIWAの上月(こうづき)と申します。
このブログは36歳を迎えて普通のデザイナーの私が「あと20年デザイナーとして生きていくために今考えてること」をまとめてみました。
みなさまに少しでも何か役に立てたらと思い、頭の中だけではなくブログに書くことにしました。

これが正解!なんて思ってません。
ただ、これからデザイナー人生歩んでいく中で一つの選択や小さなヒントになれば幸いです。

独立してから約4年。 大手企業さま、著名人の方々など素晴らしい方々と直接お仕事できたのは大きく2つ理由があります。
1つ目は人に恵まれてたとうこと。本当に素晴らしい方々に出会い、同じ時間を過ごさせてもらい、様々な勉強をさせていただきました。そして現在も素晴らしい方々とお仕事させてもらってます。
これが一番の理由だと思っています。
ただ、これは「運」もあると思いますし、人それぞれ環境も違うと思うので、今回はもう一つの理由をブログに書いていこうと思います。

結論から言うと[希少性を高めて、企業をデザインするスキルを磨く]ということです。

自己紹介

簡単に自己紹介しようと思ったのですが、思ってる以上に長くなったので興味のない方は飛ばしてください。笑
タイトルになぜ「普通」といれたのか、それを伝えたいと思ったら少し自己紹介が長くなってしまいました。

私のデザイナーとしてのキャリアはフリーランスから始まりました。
初めからフリーランス!?なんて思うかもしれませんが、理由があります。
私はデザインとは関係ない専門学校を1年で中退し、映画と音楽が好きだたったのでビデオレンタル屋でフリーターをしてました。
その当時いろいろあり半鬱になりながら、何か夢中になれることを探し回ってました。
そこでちょっとしたきっかけで出会ったのがデザインでした。
自分には一番似合わない仕事だとは思ってましたが、小学校からやっていたラグビーのように夢中になれるんじゃないかとワクワクしてました。

そして就職活動は始まりましたが、高卒、未経験、、、完璧になめてました。笑
面接すら受けれない。ハローワークにも行ったけど、なぜか電話で企業さんに「デザイナーなめんな!」とブチギレられる。笑
実はキャリアスタートはフリーランスしか道がなかったのです。笑

そうなったらまずは名刺を作り、SNSなんてない時代ですから様々イベントなどに顔を出し、人脈を片っ端から使ってデザイナーや仕事を紹介してもらいました。
何より就職するために実績を積みたかったので「仕事は全てタダでやります」といってなんとかお仕事をいただくことができました。

当時は恐ろしくお金がなく、今みたいにネットやYouTubeで調べたらAdobeの触り方教えるよ!なんてない時代だったので、ひたすら本屋の立ち読みで勉強しました。(すいませんでした)
当初は今だったら1時間で終わる作業が1日かかり、デザインの仕事が忙しくなればバイトが入れない。
でも携帯が止まったらまずいのでバイトする。徹夜が続きで何度か倒れたこともありました。

そんなことを1年続け、なんとか1社だけ面接してもらえることになりました。
半分泣きながら必死に「給料いらないので、土台に載せてください」とお願いし、23歳で広告代理店のデザイン部に入社させてもらいました。
初給料の日に600円の箱に入ってるガムを買って、彼女(今の奥さん)と「おとなー!!フォー!!」と喜んだことを覚えてます。笑

そこから本当にお世話になりまくった代理店を4年で辞め、デザイン事務所、ハウスエージェンシーでクリエイティブの責任者をさせていただき、デザイン、ディレクション、プランニング、マネジメント、ブランディング、事業立ち上げ、倒産危機などなど、本当に様々な方々にお世話になり、沢山の経験をさせてもらい33歳で独立しました。

すいません、私の過去の話なんて興味がないかと思いますが、何が言いたいのかというと、私は普通のデザイナーだということです。
有名美大を出て、大手代理店にいって、独立して一線でやってる素晴らしい方々とは違い、高卒で、デザイナー目指してます!って言うといろんな人に馬鹿にされ、どこもにも就職できず、誰からも相手にされなかったデザイナーでした。

確かに努力は人並みにはしたと思います。
ただ、努力だけではなく現在ここまで来れたのは人と違うことをしただけです。
デザイナーの皆さんと同じ山には登ってるのですが、皆さんとはルートを変えて競合が少ない違うルートから登っただけなのです。
私は決して優秀だったわけではありません。

現在はデザインの専門学校で外部講師をさせてもらったり、インターンの子達や新卒の教育などもしているので若い方と絡むことが多いのですが、彼ら、彼女たちはのほうが断然優秀だと感じています。
自分の20代の時とは全く違います。
それだけ優秀で素晴らしい能力を持ってるなら、絶対に良い結果が作れると思っています。

実際私はこんなデザイナーでもなんとか15年ぐらいは飯は食えてます。笑
では、何が違うのか?そこをお話できればと思います。

企業の目的は何か?

会社員でもフリーランスでも、企業とビジネスをしているのであれば、そもそも企業について学んでいく必要があると私は思います。
会社とは何か?考えたことはありますか?
当たり前に毎朝会社に向かい、毎月決まった日には給与が入る。
そういった生活をしていると会社とは何か?社会とは何か?なんてあまり興味を持つ機会もなくなるかもしれません。

ただ、デザインは自己表現ではなく、企業の目的を達成するための手段であるということ忘れてはいけません。
企業の目的とは何か?ビジョン、利益、仲間、社会問題などこれには答えはありませんし、企業によって違うと思います。ただ、私は共通する目的は「永続」だと考えています。(もちろんEXITはさまざまです)
永続していくために利益を最大化させていく必要があるのです。

当たり前ですが、企業はデザインを作るだけでは利益は生み出せません。
目的を理解し、その目的を達成するための手段としてデザインするということを忘れてはいけません。
その中でデザイナーはどういったスキルを身につけていけないかを考えていかなければいけません。

デザイナーは自己表現するのではなく、企業の目的を達成するためにデザイナーとして自己表現しなければいけないと思っています。
これは同じようで全く違うのです。

希少性を高めていく

さて、ここからは個人としてどういったスキルをつけるべきなのかを書いていこうと思います。
私はよく新人研修で「どうやったら自分の給料が上がると思いますか?」と質問することがあります。
大抵の人は「役職をあげる」「働く時間を増やす」「副業する」なんて返答が返ってきます。
これは全て正解だと思います。ただ、給料の上げ方はそれだけではありません。

これは元リクルートの藤原 和博さんもよくメディアなどで話をしてくれています。
時給1,000円のアルバイト、時給5,000円の一般のサラリーマン、また外資系のコンサルの方が時給10,000円だったとします。この金額の差は「役職をあげる」「働く時間を増やす」「副業する」でこの差が開いてるのでしょうか?

違いますよね。
では何が違うのか?答えは「希少価値」だということです。
ビックリマンチョコでいうレアカードです。(例えがおじさん)

もう少しわかりやすく言うと「●●さんじゃないといけない」ということです。

そういった個人としての希少価値が上がることで、給与(報酬)が上がっていくのです。
では、デザイナーで希少価値を上げていくとはどういうことか? ここを話していきます。

デザイナーとしての選択

デザイナーの希少価値とは何か?私は大きく二つあると考えています。
「トンガって希少価値を高める」「ひろがって希少価値を高める」です。

これから人生での時間の使い方分ける大きな選択になります。
「トンガっていく」これは職人になっていくというイメージです。その道のプロになるということです。
これはデザイナーとして生きているとイメージが湧きやすのではないでしょうか。
私もデザイナーを始めたころはここを目指していました。
素晴らしいデザイナーさんに憧れ、あんな人達になりたい!と思っていました。(もちろん今も憧れています。誤解を生まないように) ただ、私はその道は選びませんでした。

私は「ひろがっていく」を選択し、「ひろがっていく」ことで希少性を高めていくことにしました。
先に言っておきますが、このトンガっていくことが間違った選択だと言ってるわけではありません。
もしかしたら違う道があるんじゃないか?という疑問が湧き、考えた結果です。
では、なぜ選ばなかったのかはシンプルに2つです。

・そもそも自分には才能がないとわかっていた。
・競合が多いと思った。


昔、何かでデザイナーの人口は2,3万人と聞いたことがあります。
もしその方々が同じ山に登ってるとしたら、私は頂上に行くのは難しいな。と早い段階で気づいたのです。

そしてこの道以外にもデザイナーとして生きていくこと、デザイナーとして誰かに喜んでもらえること、そして、デザイナーとして社会に何か役にてるんじゃないかと考え出したました。

結果たどり着いたのが「ひろがっていく」ということです。
では、何をひろげていくのか。それは企業をデザインするスキルを磨くことにしたのです。

企業デザインしていく

ではどうやってひろがっていくのか、企業をデザインするとは何か?
結論からいうと経営資源をデザインしていくことです。

冒頭にも書きましたが、企業には目的は永続です。永続するためには利益を最大化させないといけません。
利益を上げるためには経営資源が重要になります。
人・モノ・カネ・情報・時間・知的財産などが経営資源と言われています。
この経営資源を一つ一つデザインしていき、利益を最大化させるということです。

では、一つ一つ簡単ではありますが経営資源をデザインするということは何か。

【人】マネジメント・リーダーシップ・教育・人事などをデザインすることです。
【モノ】主に商品やサービスなどがあたると思いますが、ここではマーケティング戦略、プロモーション、デザインなどが大きく関わる部分だと考えています。
【カネ】企業のファイナンスもそうですが、組織のプロフィットコストを生み出したり、逆にロスコストの管理も重要です。
【情報】ここもマーケティング、企業の積み上げてきたノウハウなどもここにあたる部分です。
【時間】主に生産性やタイムマネジメント。また、企業の仕組み流れなどもここを指します。
【知的財産】主にブランド構築、ブランディング、デザインが関わる分野になってくると思います。

一つ一つをもっと具体的に書きたいところですが、またこのブログで一つ一つ深掘りしていこうと思います。
ひろげていくというのは、この経営資源をデザインしていく上で必要なスキルを習得することです。

特にデザイナーに近いのは、マーケティング、ブランディングではないでしょうか?そこから少しづつ組織、人事のマネジメントやファイナンスなど徐々に広げていくイメージです。

私はよく何をやってる人かわからないっていわれます。
また、いろんなもの制作してますね。なんて言っていただけます。でもそれはそうなんです。 なぜなら企業の経営資源が足りてないのは、企業によってさまざまなのです。
だから必然的に制作するもの変わるのです。WEBだったり、映像だったり、人だったり、事業戦略だったり、価値観だったり。
経営資源を一つ一つ丁寧にデザインしていくことにより、企業の目的の達成、利益の最大化ができる確率が上がるのではないかと考えているのです。

自分の山の頂上はどこなのか?

今までの話はデザイナーっぽい考え方ではなかったかもしれません。
デザインの具体的なスキルを期待されてた方は申し訳ございません。
ただ、あえて今回はこういった切り口で書いてます。

冒頭に書いたようにこれが正解だとは思っていません。
なぜならまだまだ模索中だからです。
ただ、36歳を迎え、少しずつ確率も上がってきているんじゃないかと思っています。

私は当初描いてた山から震災がキッカケで大きく変わりました。
人にどう見られるとかではなく、大切な人のために、社会のために、生まれ育った土地のために、自分の人生の貴重な時間をどう使うのか。
改めて自分はどの山に登ってるのだろうか?そしてその山の頂上には何があるのだろうか?

デザイナーとしてあと20年生きるために。
そんなことを考えながら日々、楽しいこともありながら、時には大変なこともありますが、自由に生きてます。

よく教えられてるデザインスキルは車でいうエンジンだと思います。
でもどれだけ良いエンジンを持っていても、どれだけエンジンを磨いていっても、ボディーが弱かったり、タイヤがボロボロだったら、そのエンジンの力を発揮できません。

ビジネスで必要なさまざまなスキルが必要です。
このブログでは自分が今まで学んできて成果が出たことを発信していきたいと思っています。

最後に

最後まで読んでいただきありがとございました。
私も今まで様々なデザインの本を読んできました。
でもみなさん本当にすごくて、いつも何か自分とはずっと遠い気がしてました。
私みたいな才能もなく、10年前はどこにも就職できなった人間が、今はいろいろなお仕事に携わらせていただいてます。

それは初めに書いたように、自分の力だけではなく、ほとんどが周りの方々のおかげなのです。
ただ、それだけを頼りにするのではなく、そういった素晴らしい方の期待に答えるためにも日々考え、努力していかなければいけません。

冒頭に書きましたが、皆様のデザイナー人生で一つの選択や小さなヒントになれば幸いです。



でももし、何か一つでも得れることがあった!なんて思うことがあれば本当に嬉しく思います。
ぜひ、シェアしてください。喜びます。

また、少しづつ具体的な内容もジャンルに分けて書いていこうと思います。また遊びに来てください。
貴重なお時間を使っていただきありがとうございました。